とある事情で、PC内に仮想PCを作れる「VMware Player」と言う無料のソフトを使用してみることになったので、ついでにご紹介します。 ・・・初めてこういうソフトを使ってみたのですが、不思議な感じで非常に面白いです。 (⌒^⌒)b うん
どのようなものかと言うと、上記に書いたとおりですが、ちょっとわかりづらいと思うのでもう少し詳しく書きますと・・・
「Windows」や「Linux」で使用できる無料のソフトです。 この説明は「Windows」に使う場合のみになりますが、このソフトを「Windows」にインストールすると、その中でもう1台の仮想PCをつくれます・・・そしてその仮想PCに別のOS「Linux」などをインストールできるわけです。 もちろん「Windows」もインストールできます。
・・・パソコンの中に、もう1台別のパソコン(OSでは無くPC)がまるごと入っている感じです。 その仮想PCに実際のPCからメモリーなどを振り分けたりCD&HDドライブの設定などをします。

・・・この画像では、パソコンの中にもう1台の「PC」と言うより、もう1種の「OS」って感じですが、あくまで仮想PC(ヴァーチャル・マシーン)なのですよ~
(>▽<;; アセアセ
- 使ったことの無いOS「Linux」などを簡単に試してみることが出来る
- インストールするのにウィルスなどがちょっと心配な海外のフリーソフトなどのお試しインストール
- Windowsの「hotfix」などの更新も安全に試せる
- 仮想PCのバックアップも非常に簡単!仮想PCのOS自体がひとつのフォルダになっているのでそのフォルダごとコピーするだけです。
- 今回このソフトを使ったのは、OSのインストール画面をキャプチャーしたかったからなのですが、このソフトを使ってインストールすれば、Windows上で簡単にOSのインストール画面をキャプチャーできるという利点もあります・・・おまけ的ですが (>▽<;; アセアセ
※副作用として、CDドライブの「自動再生機能」が使えなくなってしまうかもしれません。 (自分の環境だけかもしれませんが・・・ (-_-;) ) ・・・よくDVDを見るのですがこれをインストールしたら自動再生されなくなってしまった・・・(T^T) ・・・まぁ~いいけどね (笑)
設定方法
※この説明は「Windows」に「VMware Player」をインストールして、その仮想PCに「Vine Linux」をインストールする説明になります。 ・・・仮想PCに「Windows XP」をインストールする説明はこちら必要な3種のファイルをダウンロード
1. こちらからQEMU on Windows
※自分の場合だけかもしれませんが現時点で最新の「qemu-0.9.1-windows」では、うまく出来ませんでした。自分の場合は1コ前の「qemu-0.9.0-windows」を使用しました。
※・・・このソフトは、フォルダ内の「qemu-img.exe」のみの使用になります。 (;^_^A アセアセ
2. こちらからVine Linux 4.2
isoファイルになります。
3. こちらからVMware Player
ちょっと記入&選択するところがあります。
※自分の場合だけかもしれませんが現時点で最新の「qemu-0.9.1-windows」では、うまく出来ませんでした。自分の場合は1コ前の「qemu-0.9.0-windows」を使用しました。
※・・・このソフトは、フォルダ内の「qemu-img.exe」のみの使用になります。 (;^_^A アセアセ
2. こちらからVine Linux 4.2
isoファイルになります。
3. こちらからVMware Player
ちょっと記入&選択するところがあります。
仮想PCを設置するフォルダ&ディスクイメージ作成
1. の「qemu-0.9.0-windows」を解凍して、「qemu-img.exe」のあるフォルダ(qemu-0.9.0-windows)から「Windows」のコマンドプロンプトを実行します。C:\Program Files\qemu-0.9.0-windows>mkdir d:\vmware
C:\Program Files\qemu-0.9.0-windows>mkdir d:\vmware\vine
上記を実行してフォルダを作成します。黄文字部分のドライブ(d:\)&フォルダ名はお好きなものに適宜変更してください。C:\Program Files\qemu-0.9.0-windows>mkdir d:\vmware\vine
次に、作成した「d:\vmware\vine\」フォルダに、2. の「Vine42-i386.iso」ファイルを移動しておきます。
d:\vmware\vine\Vine42-i386.iso
次に、下記を実行してディスクイメージを作成します。これが仮想PCのハードディスクになります。
C:\Program Files\qemu-0.9.0-windows>qemu-img.exe create -f vmdk d:\vmware\vine\vine.vmdk 5G
黄文字部分は上記で作成したフォルダ名とあわせてください。緑文字の「5G」が「仮想PCのハードディスク容量」になりますので、各自使用目的により数字を変えてください。 ・・・ハードディスクに余裕がある場合は大きい方がいいです。(最大容量の指定であって、指定したサイズがすぐに取られるわけではないです。)
・・・これ以降「QEMU on Windows」は必要ありません・・・ペコリ(o_ _)o))
仮想PCのインストール&環境設定
3. の「VMware-player.exe」を実行してご自分の「program」フォルダにインストールしてください。次に、環境設定ファイルを作成します。
config.version = "8"
virtualHW.version = "4"
memsize = "512"
ide0:0.present = "TRUE"
ide0:0.fileName = "vine.vmdk"
ide0:0.redo = ""
ide1:0.present = "TRUE"
ide1:0.fileName = "d:\vmware\vine\Vine42-i386.iso"
ide1:0.deviceType = "cdrom-image"
#ide1:0.fileName = "auto detect"
#ide1:0.deviceType = "cdrom-raw"
ide1:0.autodetect = "TRUE"
floppy0.present = "TRUE"
#floppy0.startConnected = "FALSE"
floppy0.fileName = "A:"
floppy0.autodetect = "TRUE"
ethernet0.present = "TRUE"
ethernet0.connectionType = "nat"
#usb.present = "FALSE"
usb.present = "TRUE"
sound.present = "TRUE"
sound.virtualDev = "es1371"
displayName = "Vine Linux 4.2"
guestOS = "other26xlinux"
nvram = "vine.nvram"
scsi0:0.redo = ""
checkpoint.vmState = ""
tools.remindInstall = "TRUE"
extendedConfigFile = "vine.vmxf"
virtualHW.productCompatibility = "hosted"
tools.upgrade.policy = "manual"
isolation.tools.hgfs.disable = "FALSE"
上記をサンプルをテキストエディタで編集してください。virtualHW.version = "4"
memsize = "512"
ide0:0.present = "TRUE"
ide0:0.fileName = "vine.vmdk"
ide0:0.redo = ""
ide1:0.present = "TRUE"
ide1:0.fileName = "d:\vmware\vine\Vine42-i386.iso"
ide1:0.deviceType = "cdrom-image"
#ide1:0.fileName = "auto detect"
#ide1:0.deviceType = "cdrom-raw"
ide1:0.autodetect = "TRUE"
floppy0.present = "TRUE"
#floppy0.startConnected = "FALSE"
floppy0.fileName = "A:"
floppy0.autodetect = "TRUE"
ethernet0.present = "TRUE"
ethernet0.connectionType = "nat"
#usb.present = "FALSE"
usb.present = "TRUE"
sound.present = "TRUE"
sound.virtualDev = "es1371"
displayName = "Vine Linux 4.2"
guestOS = "other26xlinux"
nvram = "vine.nvram"
scsi0:0.redo = ""
checkpoint.vmState = ""
tools.remindInstall = "TRUE"
extendedConfigFile = "vine.vmxf"
virtualHW.productCompatibility = "hosted"
tools.upgrade.policy = "manual"
isolation.tools.hgfs.disable = "FALSE"
赤色部分が実際のPCから割り当てるメモリの量になります。あまり取りすぎると「Windows」の方でスワップが発生して逆に遅くなってしまう様です。自分の場合はメモリが2Gなので、1/4の512Mを指定してみました。
水色と橙色は、「仮想PCを設置するフォルダ&ディスクイメージ作成」の部分の同じ色とあわせてください。
floppy が有効になっているので使用しない場合は、桃色部分の「floppy0.present = "TRUE"」を「floppy0.present = "FALSE"」に変更して以下3行すべての先頭に「#」を付けてコメントアウトしてください。
usb が有効になっているので使用しない場合は、紫色部分の1行目の「#」を削除して、2行目の先頭に「#」を付けてください。
水色と橙色は、「仮想PCを設置するフォルダ&ディスクイメージ作成」の部分の同じ色とあわせてください。
floppy が有効になっているので使用しない場合は、桃色部分の「floppy0.present = "TRUE"」を「floppy0.present = "FALSE"」に変更して以下3行すべての先頭に「#」を付けてコメントアウトしてください。
usb が有効になっているので使用しない場合は、紫色部分の1行目の「#」を削除して、2行目の先頭に「#」を付けてください。
設定が完成したら、「vine.vmx」と名前を付けて「d:\vmware\vine\」に保存してください。
追記・・・ブリッジ接続の方法はこちら
使用方法
・・・最後に作成した環境設定ファイルの「vine.vmx」をダブルクリックするだけです。 (>▽<;; アセアセ(ハードディスクの指定部分が現在は空になっているのでCDドライブ(isoファイル)から起動するはずです。)
後は、しばらくすると普通に「Vine Linux」のインストールが始まります。
追記・・・サーバー用ですが「Vine Linux」のインストール説明はこちら
使い方 & 設定
- 「Ctrl」 + 「Alt」で入力先を「Windows」に戻せます。 逆に「仮想PC」に戻すには画面をクリックするか、「Ctrl」 + 「G」になります。
- ツールバー上の「VMware Player」をクリックすると「環境設定」がありますのでクリックして、「終了時の動作」の「終了時に:」で「VMware Player」を終了させた時の状態を選択できます。 ・・・サスペンド(休止状態)にするか完全に終了させるか。
- 「VMware Player」の右にある「CD-ROM」&「フロッピー」&「イーサネット」&「サウンド アダプタ」が窪んだ状態(有効状態)になっていますが、クリックするとそれぞれのデバイスを無効に出来ます。
- 「イーサネット」の右にある「▼」をクリックすると、接続方法を変更できます。
最後に「vine Linux」のインストールが完了したら、「仮想PCのインストール&環境設定」で設定した、「Vine42-i386.iso」を読み込む必要はもうないので、背景色が紺色の部分の 「 ide1:0 」(CDドライブ)の設定の、2行目 & 3行目の先頭に「#」を付けてコメントアウトし、4行目 5行目の先頭の「#」を削除してください。 ・・・この設定はCDドライブを必要としなければ、しなくても問題はないです。
※「ide1:0」の「セカンダリ の マスター」の指定は、hostOSの接続状態とは無関係です。 仮想PC上で、「セカンダリ の マスター」に割り当てるという指定になります。
※hostOSで「DAEMON Tools」を使用している場合、そちらの仮想CDドライブが優先されるようなので、仮想CDドライブ数 + 1個指定しないと使えないようです。 ・・・つまり、仮想CDドライブが2個あった場合は、背景色が紺色の部分の数字を変えたもの(下記の表参照)を3個記述すれば使用できると思います。 ・・・これで仮想HDDを含めると4個になり、「ide」は使い切ってしまいますが ・・・そうしたら「scsi」を使えばいいのかな?
※hostOSで「DAEMON Tools」を使用している場合、そちらの仮想CDドライブが優先されるようなので、仮想CDドライブ数 + 1個指定しないと使えないようです。 ・・・つまり、仮想CDドライブが2個あった場合は、背景色が紺色の部分の数字を変えたもの(下記の表参照)を3個記述すれば使用できると思います。 ・・・これで仮想HDDを含めると4個になり、「ide」は使い切ってしまいますが ・・・そうしたら「scsi」を使えばいいのかな?
マスター | スレーブ | |
プライマリ | ide0:0 | ide0:1 |
セカンダリ | ide1:0 | ide1:1 |
追記・・・ XPの説明ページには書いたのですが、こちらには VMware Tools のインストール方法を書いておかなかったので書いておきます ・・・理由は自分が忘れてしまったため σ(^◇^;)ヒヤアセ
インストールした VMware Player のフォルダに linux.iso と言うファイルがあるのでそれを d:\vmware\vine\ にコピーします。
vine.vmx の環境設定ファイルを下記にように編集します。
VMware Tools インストール
VMware Tools をインストールすると HostOS と GuestOS 間でのアクティブの切り替え(Ctrl + Alt)が不要になったり、コピペが出来るようになったります。 ・・・非常に便利です (^∀^)インストールした VMware Player のフォルダに linux.iso と言うファイルがあるのでそれを d:\vmware\vine\ にコピーします。
vine.vmx の環境設定ファイルを下記にように編集します。
ide1:0.present = "TRUE"
ide1:0.fileName = "d:\vmware\vine\linux.iso"
ide1:0.deviceType = "cdrom-image"
#ide1:0.fileName = "auto detect"
#ide1:0.deviceType = "cdrom-raw"
ide1:0.autodetect = "TRUE"
ide1:0.fileName = "d:\vmware\vine\linux.iso"
ide1:0.deviceType = "cdrom-image"
#ide1:0.fileName = "auto detect"
#ide1:0.deviceType = "cdrom-raw"
ide1:0.autodetect = "TRUE"
※ ide の番号はかぶらない様にしてください。
Vine Linux を起動します。
Vine Linux を起動します。
[root@Linux root]# cd /media/VMware\ Tools/ ← フォルダ移動
[root@Linux root]# rpm -ihv VMwareTools-1.0.1-29996.i386.rpm ← ファイル名はご自分のものと同じにしてください (ls コマンドで確認)
[root@Linux root]# vmware-config-tools.pl ← 途中いくつか聞かれますが適当に答えてください
[root@Linux root]# rpm -ihv VMwareTools-1.0.1-29996.i386.rpm ← ファイル名はご自分のものと同じにしてください (ls コマンドで確認)
[root@Linux root]# vmware-config-tools.pl ← 途中いくつか聞かれますが適当に答えてください
Vine Linux を再起動すれば完了です。
追記2・・・
久しぶりに VMware Player を見てみると最新が 2.5 になっていた!! しかも、このバージョンは VMware Tools が入っていない・・・(TOT)
と言うことで、そんな場合は VMware Workstation から抜き出したりします。
久しぶりに VMware Player を見てみると最新が 2.5 になっていた!! しかも、このバージョンは VMware Tools が入っていない・・・(TOT)
と言うことで、そんな場合は VMware Workstation から抜き出したりします。
- こちらから Windows 用の評価版をダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行
- 表示されるセットアップ画面はそのまま放置 ・・・インストールを実行する必要はありません。
- エクスプローラーのアドレス欄に 「%TEMP%」 と入力して 「Enter」
- {A3FF5CB2-FB35-4658-8751-9EDE1D65B3AA}~setup というフォルダの中に移動
- Tools.cab という書庫を解凍すると 「linux.iso.470D6062_BFD8_4CA1_B8E7_E0908EEAE578」 があるのでそれをコピーして 「linux.iso」 にファイル名を変更してこれを使用します。
参考サイト
中古ノートパソコンを賢く買おう
shesee の日記
以上になります。
関係のある記事
3 users の書き込みがあります
初めて仮想化を試してみたいと思いこちらのサイトを参考にさせていただきました。
無事仮想化したCentOSのFirefoxから書き込みしております。
ありがとうございました。
vmxを編集してlinux.isoを書き込みましたが、これは#でコメントに変更しなおした方がよいのでしょうか?
NY さんコメントありがとうございます。
VMware Tools のことでしょうか?
1度インストールしてしまえばあとは不要なので読み込む必要はありませんのでコメントアウトした方がよいでしょう。(^∀^)
初心者で質問がばからしいかもしれませんが・・
できたら答えて欲しいです><
qemu-img.exeを起動してもパッと一瞬でて消えてしまうのですが・・・どうすればいいですか?
コメントほしぃ~よぉ~ σ(^◇^;)